ジェネリック薬品の盲点

賢い主婦 アルミ風船(子供用玩具)にこんな危険が潜んでいる!

賢い主婦 アルミ風船(子供用玩具)が危険!

「風船」は様々な催しもので利用されています。風船には会社名とか、商品名がかかれていて宣伝用として利用されケースが多く見られます。
その風船一晩おくと、ほとんど空気が抜けてしぼんでいます。そういった欠点をカバーしたのが「アルミ風船」。

アルミ風船はヘリウムガスを封入しています。空気より軽いため空中を飛び交い、数日間、ガス漏れも少なく、子供たちはよい風船と感じているでしょう。子供に持たせると、手から離してしまうことも十分考えられ、注意が必要です。

「アルミ風船」が、電車の架線、パンタグラフに引っ掛かり断線し、停電になり電車が不通になる事故が発生しています。屋外の駅よりも地下駅での事故が多くなっています。おそらく空気の流れが限定的で、空気の逃げる場所が少ないためだと思われます。その事故事例を紹介します。

アルミ風船の例
アルミ風船

 

-INDEX-
数々の事故
アルミ風船は電気を通しやすい
損害賠償
まとめ

 

数々の事故

「アルミ風船」の事故の報告をいくつか紹介します。

東急横浜駅あわや架線「断線」2016/12/26
クリスマス明けの東急横浜駅で、浮き上がったアルミ風船が駅構内の天井に到達するトラブルが発生。
アルミ風船は架線に接触しなかったものの、この影響で上下線ともに最大およそ15分の遅れが発生した。東急電鉄広報部は「アルミ風船は電気を変に流してしまい、最悪の場合、断線につながってしまう」と非常に危険な状況だったとしている。

 

大阪市営地下鉄がストップ 2016/12/11
大阪市西成区の市営地下鉄堺筋線動物園前-恵美須町間で、天下茶屋発高槻市行きの列車のパンタグラフにアルミ製風船が巻き付き、同線の動物園前-長堀橋間で停電が発生した。電車は惰行運転で恵美須町駅に到着。駅員が風船を取り除き、約25分後に運転を再開した。

 

大阪市8号線 アルミ風船接触 2014/1/16
大阪市栄地下の8号線全線電車線停電事故浮遊したアルミ風船が駅出入口から侵入し、軌道内に入り電車線に接触したことにより、全線が停電する事象が発生した。

 

仙台市営地下鉄 上下32本が運休 2012/4/30
19時頃 ・影響14,800人。

 

東急新玉川線 2000/2/4
断線の原因がアルミ製の風船
東急新玉川線(現在の田園都市線)三軒茶屋~駒沢大学間の送電線が切れ、停電。新玉川線と田園都市線(当時は二子玉川~中央林間)、さらには同線に乗り入れる営団地下鉄(現在の東京メトロ)半蔵門線の全線がおよそ3時間不通となった。

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アルミ風船は電気を通しやすい

アルミは材質の特性上電気を流しやすい。多くの場合、アルミ風船には軽いヘリウムガスが封入されており、手を離すと上まで飛んでいく。東急横浜駅のような地下駅では、架線に触れる確率も高くなり、リスクが増大します。近づけないのがベストです。

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損害賠償

子供がアルミ風船を手から離して事故になった場合。管理者の責任が問われることになります。(管理者責任・親とか親権者など)
その損害の賠償ですが、大きく2つのことが考えられます。それは、電車の遅延による損害、物損の損害です。

・電車の遅延による損害
基本的には電車遅延による損害はないものと思われます。 乗客が電車に乗る際、法律的にいえば、旅客運送契約という契約を鉄道会社との間で結んでいます。
これは発駅から目的駅まで乗客を運ぶ内容の契約です。これには時間の取り決めがありません。鉄道会社の約款によれば、電車の遅延による損害は負わないことになっています。もし仮に電車の遅延による損害を行うとすれば、無数の乗客から損害を受けることになります。そんなことになれば損害をどこかでカバーすることが必要になってきます。つまり値上げです。低価格な公共交通機関の必然性が失われます。

一部の鉄道会社では、「特急料金」を徴収する制度があります。これは運賃とは性格を異にすることです。これは「時間通りに輸送する」という料金です。通常通り輸送できない場合は(2時間を超えると)払い戻しを行っています。

管理者責任・親とか親権者などは、「特急料金」の損害は免れないと思われます。
例として
東海道新幹線の場合では、16両編成、これの損害賠償となれば、大きな損害金になります。2時間以上の遅延が出、JRが負担した場合。

・物損
破損個所の架線、パンタグラフ等の取り換えを行わなければなりません。それだけではありません。取り換え工事は人手で行うわけですから、その人件費が必要です。この時、重機を使用していれば、その代金も含まれます。

TV、新聞などでダンプカーの踏切事故などを目にしたことはあると思います。このような時、損害金は恐ろしい金額が想定できます。電車の車両が破損していれば、車両代金、車両を持ち上げる特殊重機の代金、それにかかる大勢の作業員の人件費、主要交通機関であれば、減収も予想されます。その補てんなど。莫大な金額を損害金として支払わなければなりません。

実例を紹介します。
名鉄特急と、不法就労の外国人が運転する車が線路を走行し、自動車がぶつかって、車の運転者死亡、車両2両脱線、17時間不通になった事故がありました。 これで、特急車両2両が全損し、復旧作業、JRへの振替輸送費等合わせて3億数千万円の損失が出ましたが、不法就労の外国人で、身元が明らかでないので、名鉄は損失放棄したようです。 これが日本人だったら・・・。対物保険に加入していなかったら・・・と考えると、恐ろしくなります。残りの人生は悲惨な結末なるのでしょうか?

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まとめ

アルミは電気を通し、その結果架線、パンタグラフをショートさせる。それがトリガーとなって、最悪、変電所にも影響を与えるリクスカある。ということを再認識すべきです。 残念ながら、子供のしたこと。では済まされない。子供を管理する、両親・親族などに損害のリスクがあるということを確認していただきたいと思います。
「アルミ風船」を地下駅に持ち込めば、リスクがある。例えば、誰かがぶつかってきて、「アルミ風船」が放たれた。いたずらで「アルミ風船」の糸を斬られた等。考えればキリがないかもしれません。
「アルミ風船」は持ち込まない。これが最大の安全策だと思います。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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