人食いバクテリアの恐怖

恐怖・人食いバクテリアの患者が激増

恐怖・人食いバクテリアとは

人食いバクテリアは医学的に「劇症型溶血性連鎖球菌」といいます。
劇症型溶血性連鎖球菌感染症」を発症すると、筋肉、皮膚、内臓などが壊死し、最短で24時間で死に至るといわれ、大変怖い感染症です。

壊死の速度は2~3cm/時間と、信じがたい速度で壊死が進行します。「劇症型」と言われる所以です。

「溶連菌」は血性鎖球の略で、これは血液中の赤血球を破壊し、毒素をつくり、血液を溶かす連鎖球菌です。

溶連菌はα型とβ型があります。
感染症を誘発するのはβ型です。そのβ型にはA群、B群、C群、D群等があります。溶連菌感染症を引き起こす性質を持ったものは、A群が約90%と言われています。

 

人食いバクテリアのメカニズムが不明

残念ながら、人食いバクテリア「劇症型溶連菌感染症」のメカニズムが分かっていません。

溶連菌感染症がどういった仕組みで劇症化するのか。又、劇症型の溶連菌が存在し、どのような仕組みで人に感染するのか不明です。

説によると、汽水域で感染する可能性もあるといわれています。
汽水域(きすいいき)とは
海水は潮の干満によって変動します。満潮時には海水は河口をさかのぼり、干潮時には淡水がより下流まで流れ込む。この両者の影響を受ける領域が汽水域です。
この汽水域において、近年では海水温度が上昇、危険なバクテリアが温度変化で、爆発的に増殖し、例えば手足の傷口からバクテリアが体内に侵入するともいわれています。

 

人食いバクテリアの特徴

・手足などの細胞が壊死する
・壊死速度が速い
・劇症型溶連菌のメカニズムが不明
・劇症型溶連菌感染症のワクチンがない
・致死率が30%以上と高い


「人食いバクテリア」と聞くと、ハリウッド映画か何かで、細菌に人類が侵され、人類が滅亡するかもしれない。そんな映画を見たような記憶があります。映画はフィクションですが錯覚しそうな気がします。

 

劇症型溶連菌感染症の予防と治療

人食いバクテリアの特徴でもふれたように、メカニズムが不明、感染症の進行が速いということです。
劇症型溶連菌の予防は飛沫感染、経口感染の疑いが濃厚ですので、咳、クシャミ、感染者との接触には十分な注意が必要と考えられます。

現在可能な予防
・うがいやマスクの着用
・手洗い
・溶連菌に汚染された食品を食しない

治療
通常のA群溶連菌感染症 → 抗生物質などの治療法が確立している。
劇症型のA群溶連菌感染症 → 治療法がありません。早急な治療方法の確率が求められています。

劇症型溶連菌感染症を発症すると、腕や足に痛みがおこります。初期のころは風邪に似た症状ですが、異変を感じたら、お医者さんに相談するとよいでしょう。

 

発症数の推移

日本国内での発症者数は以下の通りです。
1992年→初めての発症報告あり



2014年→273人
2015年→431人
2016年→442人 (11月24日現在)
(診断した医師は7日以内に保健所に届ける義務があり、その報告数)

 

東京都の発症数(年齢別)

東京都感染症情報センターが発表している東京都内の発症数です。直近3カ年
もっと詳しくはこちら

年齢2014年
(1週~52週)
2015年
(1週~51週)
2016年
(1週~46週)
0022
1~4000
5~9000
10~19022
20~29111
30~39112
40~495138
50~599911
60~6981511
70~171923
合計416260
***
*** 2016年11月24日現在のデータです
40歳以上の発症数が顕著になっています。
-東京都感染症情報センターからのデータより-

 

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感染症診療に必要かつ不可欠な内容をハンディサイズに収載。迷ったら立ち返るべき「診療の8大原則」にはじまり、抗菌薬、微生物学、病態・臓器別の感染症治療などについて、必要な情報のみに絞ってまとめ、臨床における迷いを払拭する。全体的なアップデートにより大きくパワーアップ。

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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