マールブル吐血、下血、水溶性下痢他の症状がでます

マールブルグ出血熱

マールブルグ出血熱は危険

マールブルグ出血熱(感染症*1)に感染し、死亡した例が複数あります。
マールブルグ出血熱はエボラ出血熱に極似して発症は突発的です。

症状は全身倦怠感、発熱、頭痛、嘔吐、下痢、筋肉痛、皮膚粘膜発疹、咽頭痛が現れます。
1~2日後 吐血、下血、水様性下痢。
5~7日後 臀部、上肢外側に暗赤色丘疹が出現します。
潜伏期間は3~10日。
死亡率は20から80%
です。
エボラ出血熱と同様、マールブルグ出血熱には特異的な治療法はなく、ワクチンもありません。

マールブルグ出血熱はエボラ出血熱ほど感染者の数は多くありませんが、詳細が不明な点も多く、リスクが残り不安です。


 

感染履歴

過去に感染し報告されている履歴です。報告されていないものもあると思われます。

2014年:ウガンダ共和国カンパラの病院で30歳の男性放射線技師が9月17日に発症し、9月28日に死亡。
2012年:ウガンダで4人死亡。
2004 - 2005年:アンゴラのウイジェ州 277人死亡。
1998 - 2000年:コンゴ民主共和国(金鉱労働者中心)154人感染、128人死亡。
1987年:ケニア(オランダ人の少年)1人感染、1人死亡。
1980年:ケニア 2人感染、1人死亡。
1975年:南アフリカのヨハネスブルグとジンバブエで発生 3人感染、1人死亡。
1967年:西ドイツ、ユーゴスラビア 32人感染、7人死亡。

 

感染経路など

感染経路

1. アフリカ産のミドリザル、コウモリなど。
2. 感染者の血液、体液、分泌物、排泄物など。

感染に疑わしいとされているのは アフリカ産のミドリザル、コウモリなどです。
実験では、ミドリザル、アカゲザル、モルモット、ハムスター、マウスなどで100%の感染が確認されています。
自然界においての宿主は不明で、メカニズムもほとんど分かっていません。
ヒトからヒトの感染は、患者の血液、体液、分泌物、排泄物の接触によるとされています。手袋などを使用し、直接接触しない方法を行えば、安全とも言われています。又、飛沫感染、空気感染はないとされています。

 

感染予防対策セット
【セット1】(N95マスク2枚+手袋1双+無気孔ゴーグル1個+化学防護服1枚:防護服、フリーサイズ L~3L対応の伸縮ゴム入り)

 

*1 感染症

感染症とは
私たちの周りの環境の中(大気中、水中、土壌中、動物など)には、病原性の微生物がいます。その微生物がヒトの体内に入ることで引き起こす病気です。
私たちの身の回りには肉眼で捉えられない沢山の微生物がいます。微生物が体内に侵入しても、症状が現れる場合と、現れない場合があります。現れない場合は、知らないうちに保菌者になり、感染源となり感染を拡大する可能性があり、時に問題になります。

病原性の微生物は次のようなものがあります。
・ウイルス
(インフルエンザウイルス、ノロウイルス他)
・マイコプラズマ
・リケッチャ
・クラミジア
・細菌
(腸管出血性大腸菌、コレラ菌他)
・カビ
(ガンジタ他)
・原虫など
(アニサキス、マラリア他)

 

 

マールブルグ出血熱の由来
1967年8月西ドイツ(当時)のマールブルグ病(人獣共通感染症で同義語としてマールブルグ出血熱、ミドリザル出血熱)とフランクフルト、およびユーゴスラビアのベオグラードでポリオワクチン製造および実験用としてウガンダから輸入されたアフリカミドリザルの解剖を行ったり、腎や血液に接触した研究職員、および片づけを行った人など合わせて25 名に突如熱性疾患が発生し、7名が死亡した。
患者に接触した医療関係者など6名に二次感染が見られたが、死者はなかった。この疾患は、最初の発生地にちなみマールブルグ病(Marburg disease)と称されるようになったが、ウイルス性出血熱のひとつであり、別名ミドリザル出血熱(Vervet monkey hemorrhagic fever)とも呼ばれる。その後、アフリカのケニア、ジンバブエ、ザイール(現コンゴ民主共和国)などで発生し、いずれも1~2名で死者も出ているが、エボラ出血熱のように一度に多数の感染者・死者を出した例はない。

 

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